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心得情報002 「宣材の出し方(写真編)」

オーディションの書類を出す時に履歴書の次に気にする基本的なものとして、写真があると思います。
モデルやタレント志望の方は特に『見た目』というものはないがしろには出来ないと思います。

履歴書でその人の素性を情報として知るのであれば、写真はその人の雰囲気を知る手段となります。
書類選考後に面接などがある場合は、その写真の雰囲気である程度、印象やイメージを審査委員は
持ってしまいます。と、いうことはやはり写真も手を抜けるところはありません。

大体写真が必要と言われる場合は、全身写真とバストアップと呼ばれる上半身を写した写真が必要に
なります。では、何でその2パターンを必要とされるのでしょうか?
まず、全身写真では大体のスタイルを見ることが多いようです。顔と体のバランス。背筋は猫背ではないか。
手や足は長いかどうか、足はO脚やX脚ではないか。そういったものを大体は見られます。

ですので、スタイルの誤魔化せるようなダボダボの洋服は嫌がられます。もちろん後ろの背景が
ごちゃごちゃしているのも、見たい人物以外が目に入ってくるのでNGです。集団で写っているのなど、
見てもらえない場合があります。

次にバストアップ(上半身)の写真については、もちろんバストが見たいわけではありません。
上半身と言ってはいますが、大体はその人の顔が見る為に求められています。
全身写真だと、やはり顔がハッキリ見えませんので、こちらで顔をじっくり見たいわけです。
眼つきや、ホクロの場所、歯並び、顔と肩幅のバランスなど、もちろん表情も見られます。

ですからガンをたれている写真などはイメージが良くないでしょう。
ですが、もちろんいろんな表情があって良いと思います。
もしもいろんな表情が出来る自信があるのでしたら、バストアップでも数枚表情の違った
写真を入れてみるのも作戦です。

この枚数を超えて出す方法はもちろん自分での判断になります。
「制限を書いてあったのに無視しやがって」と思われるか、
「へえ、いろんな表情を持っているんだな」とアピールできるか、
後悔のないようご自分で作戦を練って下さい。

あとは、全身写真でも服装を変えたものも入れて見るなどもひとつの手段です。
ソフトなイメージとワイルドなイメージなど、普段からいろんなイメージの服装に自信があるならやって
みるのもいいでしょう。ですが、書類審査も貴方ひとりの為にやっているわけではないので、
10枚も20枚も写真が入っていては、審査する人もたまりません。相手の気持ちもわきまえてやりましょう。

さて写真の撮影についてですが、もちろん自分や友人に頼んでスナップ写真で撮影するのも
いいでしょう。
下手に撮影所などで撮影して表情が硬くなってしまっているよりは、気軽な気持ちで
撮影できるのはプラスになるでしょう。ですが、モデルなど写真に写る仕事をやる場合は
「撮影所だと表情が硬くなるから」なんて言っているうちは相手にされません。
『プロ』になる為に弱点を克服する。プロになってから苦労するよりは、
シロートの内に克服できることはしておいた法が楽です。

この辺りは賛否両論ですが、シロートの内にプロのモデルがやっている表情やポーズを練習して、
きれいに写されるコツを掴んでおくのもいいですし、プロも型にはまらない為にシロートのまま好きに
やってみるのもいいでしょう。

服装にも気を配りましょう。いきなり気合を入れて、普段は着ない服を着てもちゃんと着こなせるか
疑問です。
服に負けないよう、普段からいろんな服には慣れておくのもいいでしょう。
または反対に自分のポリシーを持って突き進むのもありです。

メイクについては、送る事務所によってなど使いわけるのがベストです。イジった自分でいくのか、
素の自分を見せるのか、方法は多種多様です。男性でもある程度はして方がいいという意見が
最近は多いようです。

何も判らない最初の時は、雑誌などに掲載されている撮影所に一度行ってみるのもいいと思います。
確かに値段は安くはないですが、その分勉強にはなると思います。親切な所ですと、メイクの方法を
習えたりポーズの指導、表情についてなどをアドバイスしてくれるところもあります。

また、そういった場所で金額をかけてやる事で、自分の意識も変わったりします。
撮影所のメイクさんなどはアルバイトで、時にはプロのメイクもしていたりする事もあるので、
そんな現場の話を聞けたりすることもあります。

もちろんそういった情報を聞き出す為には嫌われては無理です。こういったところからも、
業界でやっていく為に、人に自分を売る。人に好かれる事は必要になります。
なお、撮影所の相場としてはネガをもらえる場合やメイクのランク、貸し衣装の有無によっても
差はありますが、¥10.000~¥25.000くらいが相場です。
夏場は撮影時に汗をかきやすいので、撮影前は水分を取らないなども必要になります。

また写真のネガをもらえる場合や、焼き増しが出来る場合は、現像のムラなども見極めて下さい。
ネガをもらった場合などは、焼き増しするのに60分プリントなどでやると場所によって色合いが
違うなどの場合があるので注意しましょう。

それと、送る写真には自分の名前を書く事を忘れないように。ちょっと書類がバラついてしまった時に、
名前が判らなくなって、採用されなかったなんて事もない話ではありません。どこまでも気を抜かないように。

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