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心得情報016 選ばれる人、選ばれない人

よく耳にするお話があります。

「自分の方が技術力があるのに…」
「なんであんな下手な子が…」
「きっとコネなんだ」
「少し見た目が良いくらいで…」

オーディションなどで、選ばれた人がちょっと技術力などで
選ばれたとは思えない場合などに、耳にする選ばれなかった人たちの声の一部です。

『選ばれる』とは、何なのか。
『選ばれない』とは、どういう事なのか。

オーディションなどの選考作業には、おおよそ選考基準などがあり、目的があります。

『選ぶ人』は、この目的を果たさなくてはいけません。

自分もオーディションなどで選考をしたりお手伝いする事があるのですが、
正直なところ『選ぶ人』も、出資者であったり、依頼者であったり、
最終的には、視聴者や購入者から『選ばれるか、選ばれないか』という
選考がつきまといます。

おおよそ、この日本では選ばれた結果として、視聴数や購入数という
結果を突きつけられます。

『選ぶ人』も、その結果が評価や報酬に影響し、
次の仕事で『選ばれるか、選ばれないか』となっていきます。

そういう意味で、適当に仕事をすれば、それは自分の結果にも影響してきます。

…という理由からも、何の理由もなく、選考をしている訳ではありません。


話を戻します。

そういった中で、選ばれた人は、選ぶ人の審査の中で選ばれる理由があったはずです。
また、選ばれなかった人は、選ばれなかった理由があるはずです。

オーディションに参加した人にとって、メインの目的は「選考に選ばれる事」だと
するならば、選ばれなかった人は、選ばれた人と自分との間の差異を見つける事、
そして、そこに対応していく事が重要です。

選ばれた人を批評や批判している暇があったら、その時間を選ばれなかった自分に、
次は選ばれるように変えていく時間として費やす方が更なる向上へと繋がります。

そして、気付くべき事として、選ばれる事の集大成の結果が「人気」です。

人気…とは『世間一般の評判』を意味します。

選ばれるから人気があり、選ばれないから人気が低いものです。
何を基準にへたくそとするのか、もしも技術面でその人が明らかに劣っていたとしても、
もしも選ばれなかったとするならば、選ぶ人の条件を満たせなかった自分に気付く事が
とても重要です。

人に選ばれない技術力は、本当に必要なのでしょうか。
そういった観点から自分の物差しを見直す事も非常に重要です。

多くの選ばれない人達は、そこの物差しを選ぶ人目線ではなく、
選ばれる側であるにも関わらず、自分目線で物差しを図ってしまう人が多いように感じます。

選ばれる人は、そういった相手からの視線や空気に応えられる人が多いです。

技術力が低い…という基準が、どこにあるのか。
相手の要望に応えられる事も技術です。

そういった技術も磨いて、選ばれなかった人も、更に選ばれない発想にならず、
選ばれなかった事を、次は選ばれる側に変われる糧にしてもらいたいです。

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