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心得情報008 プロとは・・・

最近、「プロになりたいんです!」「プロになるには、どうしたら良いですか?」というご相談を頂く事が
度々ありましたので、今回は『プロ』についてお話したいと思います。

まず皆さんに考えて頂きたい事として、『プロ』とは何なんでしょうか?

事務所やプロダクションに所属している事でしょうか?
ミュージシャンであれば、CDを販売する事でしょうか?
または、CDを販売してミリオンセラーをしたらでしょうか?

俳優の方であれば、TVや映画に出演すれば、プロでしょうか?

「プロ」を目指している方に一番最初に考えて頂きたい事は、ここになります。
「プロになりたいんです!」とお話を伺った時に、まず最初に私がお聞きするのは
「それで、何をやりたいんですか?」とお伺いします。

よく考えて下さい。バンド活動などを行っている人であれば、「プロになってCDを出せば売れる」と
勘違いをしている人がよくいます。これは大きな間違いです。

『プロ』になったからCDが売れるのではなく、CDが売れるから『プロ』になれるんです。
事務所に入ったから仕事が来るのではなく、仕事がもらえる実力があるから事務所に所属できるんです。
この部分を勘違いしている人は、一生『プロ』にはなれないかもしれません。

また好きな事をやって食っていければ、プロだという考え方もあります。

「食っていく」とは、いつまでの事でしょうか?

これも難しい問題です。
何せ「食っていく」とは、期間的な約束は保障されていません。
1ヶ月や1年食っていく事は出来るかもしれません。ただしあなたの一生はいつまであるのでしょうか?

もちろん、一生の生活をきちんと考えるのであれば、芸能関係の仕事を目指す事自体が間違いです。 

ただし自分の一生の中で非常に重要な時間をその不安定で保証のない職業に、
または職業を目指す為に消費するんですから、ある程度の計画は必要です。

事務所に所属している間も、もちろんそのまま更なる売れていく為の先を見据える必要もありますが
「その後」の事もある程度、頭に入れる必要があります。
また目指している間も「もし万が一」の事を頭のどこかでビジョンを計算しておく必要があります。

この「考える点」というのは、別にサラリーマンになる事などを指しているものではなく、自分が一生を
生きていく為に必要な資金(お金)をどうやって手に入れるかという点です。

歌に自信があれば、歌の指導などが出来るよう実力をつけつつも指導する方法を覚えれば
指導員としても行っていくことが出来るとか、自分の特化している能力を利用できるビジネスに
活用できる応用力です。

これがあれば、長いスタンスで勝負をかけていくことが出来ます。
もちろん今すぐデビューあ売れる事を考える事がいけない事ではありません。
ただし10代や20代でも勝負はその後の50年間を見据えた勝負だという事です。もちろんその間に
自分や自分を取り巻く環境は変化しますが、その中で本当にやりたい事をやり続けて生きていく事を
見据える力が必要です。

他者に甘えることなく、自分の人生は自分でコントロールできるよう、他人任せや他人に依存しない
自立した力はどのジャンルで活動していくとしても必要です。

共存と依存を間違えず、事務所などにパラサイト(寄生)しないタレント(能力者)を目指して頂きたいです。

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