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心得情報012 名刺をもらうということ

芸能業界に関わらず日常のビジネスでもそうですが、初対面の方と出会った際には
「名刺を交換する」「名刺をお渡しする」「名刺を頂く」という事がおきます。

某消費者金融さんのCMで「大人のマナー」というのがシリーズでやっていますが、
皆さんは見て、内容も問題なく理解していますでしょうか?
もし良かったら、某消費者金融さんのホームページに行くと多数の事例のQ&Aが
紹介されています。見てみては如何でしょうか。

さて、話を戻しますが・・・
名刺とは、非常に面倒なものです。 と、言ってしまうと怒られてしまいそうですが、
ビジネスに慣れていない人には、本当に大変なものだと思います。

まず、名刺の交換については、
自己紹介のタイミングで、名刺入れから出し、両手で先方に渡す。
 ※ 間違っても片手で渡さない。
 ※ いきなりポケットから単体で出さない。

名刺を受け取る際も、両手で受け取る。イメージは小学校の卒業証書の授与。
そして、テーブルなどでの打ち合わせの際は、立って渡す。
細かい事を言えば、テーブルを挟んでの交換はテーブルに飲み物がある時は
飲み物をこぼしたりするので、相手の横に回って渡すようにする。

そして受け取った先方の名刺は、すぐにしまわない!
名刺のすべてに目を通して、お名前などは下のお名前などを確認する。
(このタイミングを逃すと、大抵、後々に苦労する事になります)

そして、知らないと恥をかくのが・・・基本的に名刺は帰るまでしまわない事。
また複数の方との場合は、席の並んでいる順番に目の前に置くこと。

反対に話を終わらして帰りたい場合、相手の名刺をさりげなくしまう。
(あからさまに行うと話を切りたいという態度が悪い印象となります)

そして、また知らないと痛い目をみるのが、頂いた名刺は汚れないように注意!
名刺は、相手と同様に思うこと。
名刺に醤油をこぼすという事は、相手の顔に醤油をこぼす行為と同様に失礼にあたる。
夏場などは、冷たい飲み物に水滴がついて垂れて汚したりもするので、注意する。

そして、初めての商談・打ち合わせなどは終了。
お疲れ様でした・・・。

ここで終わらせないっ!!

帰宅後に頂いた名刺の連絡先にEメールなどが記載されていれば、お礼のメールを出す。
時間があまりに夜遅くであれば、翌日に、最低でも数日中に連絡を入れる。
これが出来なければ、「あ、興味がなかったんだな。今後も付き合う気はないんだね」と
解釈される場合も。

名刺は、1度の出逢いを今後の形にする為の重要なものです。
『名刺をもらう』=『連絡先をもらう』=『今後、連絡をしてもいいよ(連絡を取り合いたいね)』
と、いう重要な意味です。

「名刺をください!」と言ってもらって、その後に連絡をしないなんて言語道断!
そういった事をした相手には、世間知らずの礼儀知らずというレッテルが貼られます。

また、難しいのが『その後の連絡のやりとりの引き際』です。
名刺をもらい、翌日にお礼のメール。それに返信があった。ほったらかし・・・これもNGです。
出来る限り、お話は先方からの話のまとめがあるまでやりとりをするべし。
キーワードは「何かあったら、また連絡を下さい」などの言葉があったら、
「はい、その際は是非ご連絡します」と返信して完了します。

・・・ですが、実はこれで終わりじゃない。

それから数ヶ月、特に連絡できる事がなかったとしても、関係を消滅させたくないのであれば、
季節毎のご挨拶、年賀状、暑中見舞い・残暑見舞い、お中元にお歳暮、など
少なくとも年に2回は連絡を繋げるチャンスがあります。

お中元やお歳暮は物を送ることになるので、そこの関係を深めるかどうかの判断で良いと思います。
ただし、手紙(場合によってはメール)での挨拶はほぼ必須です。

特に芸能業界の場合、活動の存続や方向性の変更などが非常に多く、
「先日あった子がもういない・・・」なんて事も多々あるので、先方もまだ貴方がこの業界にいるのか
何をやっているのか、連絡をもらわなければ判りません。

自分の存在を相手に伝える事も重要な要素です。
活動に精魂を込めるのも大事ですが、大きくなる為にはソレに協力してくれる相手が重要です。
そういった相手との交流を大事にする意識は、練習同様に行わないといけません。

・・・と、名刺1枚にこれだけのやりとりが含まれます。
名刺をもらっておいて「連絡先を知りません」は、通用しません。
「名刺をなくしました」も、一般・芸能を含めビジネスを行う人間として失格です。  

「サラリーマンになりたくない」と「サラリーマンが出来ない」は違います。
業界は違えど、人との関わりをきちんと出来ない人は上には上がれません。

たかが紙切れ1枚、されど紙切れ1枚です。

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