記事の詳細

心得情報014 才能のない人

「あの人は、才能がある」
「自分には、才能がない」

よく聞く言葉ですが、才能とは、どういった技能なんでしょうか?

歌手になるのに、歌唱力がある。
モデルになるのに、容姿が端麗である。
声優になるのに、声が良い。
俳優になるのに、身長が高く、目鼻立ちが際立っている。

様々な個性、周りの他の人よりも上回っている能力や身体的な特徴がある。
そんなものを才能と呼ぶのでしょうか。

ですが、もしも「才能」があるとして、その才能を活かせるかどうかは
その人自身の『選択』次第ではないでしょうか。

周りの人よりも歌唱力がある、でもモデルになりたい人。
身長が高く、目鼻立ちが際立っているけど、歌手になりたい。
スタイルが抜群! でも声優になりたい。

そんな人もいます。

また、歌唱力もない。容姿も良くない。声も良くない。身長も低く、目鼻立ちもブサイク。
そんな人もいます。

特に後者の方が「自分はそれに近い」と感じる人は多いかと思います。
では、何を目指しても無駄なのでしょうか。

確かに『個性のある人』を多種のプロダクションや事務所は求めます。
他の人にはない能力・特徴、それは立派な「個性」です。

個性のある人が入ると、番組や作品の幅は広がり、より刺激的なものとなります。
反対に個性のない人ばかりだと、番組や作品の幅は狭まってしまい、・・・普通
つまらないものと感じられてしまいやすくなります。

あなたは『普通の人』ですか?

あなたの持っている技能、価値観や考え方、容姿は、全てどこにでもあるものですか?

まず、ここで注意です。
まだ学生、特に小学校・中学校の義務教育、高校まで含んでしまいますが
そういった学生の人は、個性がないと感じて当たり前といっても過言ではありません。

それは、「そういった教育」を受けに行って習っているので極当たり前なことなのです。
特に専門的な学校ではない場合、そこで習う事は「常識的」な事です。
「非常識」にならない為の教育を受けているものです。
社会に出て、先に存在している先輩たちと違和感なくコミュニケーションが取れ仕事が出来るように、
『常識』という通念や技術を習っています。

ですから、個性という言葉からは、真逆の事を習っている段階なので、
自分に個性を探すのは難しいと思います。

ですが、ここで勘違いしてはいけません。

東京で育った人と神奈川で育った人、全く同じでしょうか?
家が一軒家な人とアパートだった人、兄弟がいる人と一人っ子の人、
お父さんが公務員の人と肉屋の人、考え方や生活がすべて一緒でしょうか?

生活は、その人の特徴に深く影響を与えます。
ご飯をよく食べる人と、パンをよく食べる人、麺類をよく食べる人、これだけでも違ってきます。

食べ物を普段噛む回数の違いが顎の発達に影響します。
よく噛む食事をしている人は、顎が発達し、顎が大きくなってきます。
さらに発達するとエラが張ってきたりします。

それは、見た目としては顔が丸くなったり台形に近くなったりします。
見た目としては、モデル向きではなくなってしまいそうですが、
その分、発声などは安定してきます。

逆に、普段あまり噛まない食事をしている人は、顎が発達せず、
小顔になりがちです。
見た目としては、モデルなどに向きますが、その分、発声などは安定せず歌唱力も
伸びづらくなります。

その他にも、家族の多い人は、普段から人と接する事が多くなり、人の話を聞く回数や
話す回数も増え、コミュニケーション能力が高くなったりします。
その結果、いろんな人と接する事も苦手ではなくなるので、様々な人と接点ができ、
バリエーション豊かな引き出しが出来ます。

これは、家族でなくてもありえます。
バイトで人と話す仕事と人と話をする機会が少ない仕事、こういったものも影響しますし、
体を動かす仕事、デスクワークの仕事、それだけでも口を使う回数や考える時間の差、
身体能力に影響を与えます。

どうでしょうか? あなたと他の人との違いが見えてきませんか?

才能については、まだ考えないで良いです。
今は、自分の個性を少しでも多く見付けてみてください。

人と自分の違い。
それに気付くことが個性の発掘です。

個性のない人はいません。
同じ場所で生まれ、同じ時を過ごし、同じ人に逢い、同じ話を交わした人は
この世の中に二人と存在しません。

その違いに気付けないか、気付けるかで、自分の個性に気付けるか気付けないかに
繋がってきます。

そして、自分が目指したい場所(職業や行う仕事を含め)に行き着くには
何が必要なのかを知る事で、初めて自分と目指す場所への距離を知ることができます。

それは、遠いでしょうか。近いでしょうか。
その距離が近かった人を才能のある人と呼びます。

歌手を目指す時、家族が音楽家だった・・・だから、音楽と触れる機会が多かった。
歌手になる為に必要なものを知るのに、情報を得やすかった。
自分が事務所に入るのに、知り合いにそういった関係者がいた。

それだけでも、他の人から「才能・運がある」と言われる訳です。

自分の周りには、そんなもの・・・ない。

そう口にする人も多いと思います。
でも、本当にそうでしょうか?

あなたの両親の知り合いをあなたは全て知っていますか?
友達の知り合いを全て知っていますか?
友達の両親の職業、友達の両親の知り合いを全て知っていますか?

「言いたい事は分かるけど・・・」

そう言いたい人もいると思います。
では、どうすれば良いのでしょうか?

自分を、自分の事を、少しでも多くの人に知ってもらう事です。

自分は、「○○になりたいんだ」と少しでも多くの人に知ってもらう事です。
そして、自分が今までどういった事をやって、そういった人と出会い、
どういった事を経験してきたのか、それを少しでも多く知ってもらう事です。

「そういえば、こんな知り合いがいるよ」
「こういった話があるんだけど・・・」

そんなチャンスが沢山隠れているかもしれません。

あなたは、宇宙の真ん中に存在します。
火星を目指すか、太陽を目指すか、その違いです。
ただ、自分の今の居場所が、それに近いか遠いか、その違いを才能の有無と言い訳するかです。

「才能がない」という状況を指すとしたら、
その可能性を見つけようとせず、信じる事が出来ず、
自分を「才能がない」と決めて立ち止まっている人を指します。

あなたの才能を開花させるも無くすもあなた次第です。

あなたは、才能がない人ですか?
自分に聞いてみてください。

関連記事

ページ上部へ戻る